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こんな悩みに応えます。
こんにちは、おもデジ!ホラーナイトのたこなまです。
今回は、2020年の日本No.1ミステリ小説に輝いた『medium[メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠(じょうづかひすい)』の感想・評価を記事にしていきます。
ちなみにこの作品、「このミス」というミステリ小説ランキングなどで1位となってます。
つまり、2018年の屍人荘の殺人(今村昌弘)や去年のAnother2001(綾辻行人)などと同レベルで面白いってことですね。
『すべてが、伏線。』というのは本物で、今思えば本屋でこの本に出会った時から私は騙されていたんだと思います。
結論から言うと、「傑作。読んだ後の余韻に浸りたい、物語が矛盾なく綺麗に収束していくのが好きな人にはたまらない。」というのが私の感想。
読み始めてからずっと感じていたパッケージの違和感すら伏線。これは凄かった。
これから読む方に向けて書いていくので、ネタバレは出来るだけせず、魅力的なポイントを書いていこうと思います。
推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠(じょうづかひすい)と出会う。彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。
しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。
一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔の手は密かに彼女へと迫っていた――。
引用:Amazon.co.jp商品ページ
『medium[メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠』の総評は、
『とても細かいところまで伏線が散らばっていて、緻密かつ精巧。何回も読み返したくなる傑作ミステリ』
です。
何気なく読んでいた部分が後からトリックの鍵になっていたりして、意外性を求める人には間違いなくおススメです。
初回で伏線に気付けなかった自分が悔しいのと同時に、知ってしまったらもうやり直せませんが…
似たチャンスで挽回を図りたいですね。
また、私は映画でもマンガでも小説でもゲームでも、ストーリーの矛盾とか無理のない設定っていうのをすごく大事にしているんですが、『medium[メディウム]』はその点も完璧でした。
読んだ限りではそういった矛盾や無理やりな設定は目立たなくて、読み切った後に物語が良い感じに収束するのが気持ちよかったです。
『medium[メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠』で感じた面白さは、以下の2つにまとまると思います。
まず初めにめちゃくちゃ面白いのが、この作品は本当にすべてが伏線だということ。
場面描写だけじゃなく、表紙や物語の展開、それすら伏線です。
あと、「そんなことも分からないんですか?」という感じの読者への挑戦がすごい(笑)
作品を読むと分かりますが、表紙の翡翠と作中の翡翠の雰囲気に違和感があります。
これ、伏線です。
今までに、表紙から伏線を貼っている小説なんてあったでしょうか!?
読みながら『なんか雰囲気と合わないなあ~これ、私の感覚が違ってるんだろうな(笑)』とか『演出的にこう書いてるのかな』なんて思っていましたが違いました。
表紙への違和感、もしかしたらという疑念はありましたが、まさか本当だったとは。
そして、表紙と作中での違和感の伏線は、さらにエピローグでの伏線です。
伏線を使って伏線を貼るとは、まさに奇術ですよね。
明示されてるので気づくと思いますが、エピローグはいわば彼女の、恐らくは本音が見えた瞬間だと思います。
犯人でなければよかったと塞ぎ込み、気持ちを切り替えるのに時間がかかるくらいには彼女にとってショックな出来事だったんですね…
でもじゃあ、あの場面は本音で・・?いやそれは嫉妬するんだけど!?その場所を代われ香月!!!
こんな感じで、自分でも意味不明な気持ちがどんどん湧き上がるくらい、登場キャラの違和感だけでもだくさんの伏線が隠されています。
主人公である霊媒探偵・城塚翡翠は誰もが夢中になるくらいの美人で、その上超がつくお嬢様という完璧女子。
もう一人の主人公である香月史郎は、そんな完璧美人で霊媒の娘、城塚翡翠と共に様々な難事件を解決していくわけですが…
この二人、ひじょーに良い感じのコンビで、霊媒の力を使ってどんどんと事件を解決していきます。
しかも、男女ということで急速に距離感が近づいていきます。いくら作中とはいえ、香月とのイチャイチャを見ているとイライラします。
香月、そこ代われ?(#^ω^)
でも、これも伏線です。
そんな感じで、とにかく伏線が多くて、しかも2度3度と伏線の伏線が仕込まれているのが、本作『medium[メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠』。
さらに、細かい伏線だけではなく、実はこの作品自体も1つの伏線。
この驚きと感動は、最後まで読んだ人としか語り合えません。
物語が矛盾なくまとまりよく収束していくのに、それ自体が伏線になっているなんてすごすぎます。
あと、なんといっても、主人公の霊媒探偵・城塚翡翠が可愛い。
こんな人がいたら、と思ってしまうタイプの美人で、可愛いだけじゃなくて、ある種の憧れも感じます。
城塚翡翠は、2つの可愛さを持っています。
見た目はともかく、作中で「可愛い!!翡翠ちゃん!」という感じの可愛さと、「翡翠…」という可愛さがあります。
ネタバレしないで語るのは無理なので意味不明だと思いますが、例えるなら『か弱いと思った女の子が実はそうでなかったけど、実はか弱い部分もちゃんとあった』みたいな感じ。
こんな人が居たら…なんて思って現実逃避しそうな危うさがあります。
とはいえ、これはあくまで男である私から見た感覚。
本作は、城塚翡翠のキャラを女性から見るとどうなんだろう?という場面が割とたくさんあります。
作中でも、翡翠自身が「女性なら確実に気づく」みたいな発言を何回かしており、本当にそうなのか気になるところではあります。
ミステリ小説は、読者がトリックや謎を推理しながら読むのが、一つの楽しみ方です。
本作においては、事件の謎ですら完全な伏線なので、真相を推理しながら読むのは”かなりむずかしい”と思います。
推理はできなくは無いが、かなり翡翠に近い思考方法を持っていないと難しい感じ。
2作目の『invert[インヴァート] 城塚翡翠倒叙集』からは、それを踏まえて正しい推理が出来るように頑張りたいですね!
結論として、『medium[メディウム]』は伏線の伏線だったり、翡翠の可愛さ、そのあたりに興味を持ったなら、絶対に楽しめると思います。
おもしろさの大部分はラストに待ち受けている驚きの伏線回収にあります。
とにかく「え!?ほんとに?!」と誰でも思うような内容になっており、
「自分は展開が読めちゃうからなあ」
なんていう、うぬぼれ屋さんこそ、騙されること間違いなし!です。
『medium[メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠』は、続編である『invert[インヴァート] 城塚翡翠倒叙集』も発売中です。
城塚翡翠という存在を知ったからこそ楽しめる、犯人視点での中編集。
犯人の意図が全て透けて見える新感覚の読み心地ですが、翡翠という人物を知って『medium[メディウム]』で知ったうえで見るとにやにや出来ます。
何気ない描写に重要なヒントが隠れているのは『medium[メディウム]』と同じで、適当に読み進めていると翡翠ちゃんに「このくらい、冒頭を読んだだけで分かってもらわないと困ります」なんて言われてしまいます。
はっきり言って『invert[インヴァート] 城塚翡翠倒叙集』もめちゃくちゃ面白い。
ただし、『medium[メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠』を知らずに読むのはもったいなさすぎるので、必ず先に『medium[メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠』を読んでから『invert[インヴァート] 城塚翡翠倒叙集』を読みましょう。
では今回はここまで。
今後も当ブログでは、ホラーを通じて皆がゾゾゾっと出来るコンテンツを発信していきます!
ゲーム、映画、アニメ、怪談などホラーに関するものを幅広くまとめているので、
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ばいっ
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